新車試乗レポート
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2017.01.19
フォルクスワーゲン パサート 2.0TSI Rライン 試乗レポート
パワフルな心臓がパサートの潜在能力を開花させた
フォルクスワーゲンの旗艦モデルであり、欧州ではベストセラーモデルとして人気を集めているミドルセダンのパサート。現行型は2015年7月に日本に上陸し、効率を極めた1.4L TSIエンジンの搭載も話題となった。今回追加された2.0L TSI Rラインは、その名のとおりエンジン排気量を大幅に増強した上級スポーツモデル。パワフルなエンジンを搭載し、ルックスを引き締めるのと同時に、装備や先進機能についても大幅に進化させたのがポイントだ。
搭載されるエンジンは、ゴルフシリーズのゴルフGTIに採用されているのと同じユニットで、最高出力は220馬力、最大トルクは35.7kgmというスペック。さらに、電子的にシャシーセッティングを切り替える「DCC」を標準で装備することで、快適性とスポーツ性能を両立するコンセプトだ。さらに、専用デザインのバンパーや19インチのアルミホイールも「Rライン」ならではのアグレッシブなスタイルをつくり出している。
安全装備面では歩行者検知対応のプリクラッシュブレーキシステム、渋滞時追従支援システムなど、前方だけでなく全方位的なアクシデントから守る内容となっている。さらに、先進機能として、スマートフォンとの相互リンクを可能とする「アップ・コネクト」、専用サーバと通信して各種情報を表示する「ガイド&インフォーム」、フルデジタルのメーターパネルなど最新のものを備える。
走らせた印象は想像以上。1.4Lエンジンでも十分だったところにさらにパワフルな心臓を搭載したわけで、車格がひとまわり上がったかのような、クルマからの頼もしい反応に思わず顔がほころんだ。19インチを履いたフットワークも快活で、ボディの高い剛性感と相まって運転が本当に気持ちいい。セダンを選ぶユーザーは、クルマに対して自分なりのスタンスを持っているベテランが多いが、そういった人びとをも納得させる質感がそこにあった。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ フォルクスワーゲン・カスタマーセンター TEL:0120-993-199
Detail Check
コックピット
コックピット
シンプルなデザインに上質さとスポーティさを上手にミックスさせたRラインのインテリア。12.3インチの大型ディスプレイを使ったフルデジタルメーターパネル、3モード電制サス「DCC」の採用もトピック。
インテリア
インテリア
表皮の一部にカーボンのような柄があしらわれたスポーツシート。エアコンは運転席、助手席、後席が独立した3ゾーンタイプで、アレルゲン除去機能も備わる。
エンジン
エンジン
35.7kgmものトルクを1500回転から4400回転まで幅広く提供する2L TSIエンジン。パワフルかつスムーズなフィーリングだ。
トランク
トランク
586Lという数値そのものも大きいが、荷物が積みやすい形状となっている。通常サイズのゴルフバッグが4個収納可能。
主要諸元:フォルクスワーゲン パサート2.0TSI Rライン(6速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4785×1830×1460mm |
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ホイールベース | 2790mm |
トレッド前/後 | 1580/1560mm |
車両重量 | 1510kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 220ps/4500-6200rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1500-4400rpm | サスペンション前/後 | ストラット/4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/40R19 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年9月)
パサート 2.0TSI Rライン(6速AT・DSG) | 499万9000円 |
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Body Color
■タングステンシルバーM ■ディープブラックパールエフェクト ■ハーバードブルーM □ピュアホワイト ■ナイトブルーM □オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト |