新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2014.10.01
フォード エコスポーツ 試乗レポート
ワールドクラスの性能を秘めたコンパクトSUV
コンパクトSUVブームの中、フォードが直球を投げてきた。1L直3ターボで話題となったフィエスタをベースに背の高いモデルを仕上げたのだ。それがこのエコスポーツ。ホンダで言うところのフィットとヴェゼルの関係に近い。
オリジナリティあるエクステリアの印象だが、フィエスタとの違いを見ていこう。フィエスタのヘッドライトは切れ長で左右のそれをつなぐルーバーはないが、エコスポーツにはそれがある。ボディ上下でツートンに塗り分けているのも特徴だ。それに、エコスポーツはSUVでもイマドキ珍しい背面タイヤを背負っている。そうそうこちらはルーフレールも標準装備される。
それでも全体的な印象は近く、フォードが推奨するキネティックデザイン(動的なカタチ)を具現化している。少し“前のめり”に見えるのもそんなコンセプトからだ。
ただエンジンは違う。ヨーロッパでは直3もあるようだが、組み合わされるギヤボックスがMTのみとなるためこちらとなった。6速ATと組み合わした直4だ。駆動方式はFWDのみで、ハンドルは右のみとなる。
では走らせた感想だが、結論からいうと、フォードはクルマづくりが上手い。この手のクルマに求められるものをちゃんと知っている感じだ。いうなれば、操作類がすごく素直でクセがない。ステアリングフィールに個性を持たすわけでもなく、操舵角に対し正確に向きを変える。乗り心地も硬過ぎずといったところ。段差で跳ねることなく、きちんとダンパーがストロークしている。ただリヤシートはもう少し柔らかい方がいいと思う。
エンジンパワーは十分、燃費もJC08モード14.5km/Lはワルくない。惜しいのはガソリンがプレミアムであることくらいだろうか……。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ フォードお客様相談室TEL:0120-125-175
Detail Check
コックピット
コックピット
クーガにも通じるキネティックなデザインを取り入れたインパネまわり。スターターはボタン、USBジャック付き、ブルートゥース対応だが、ナビゲーションシステムは標準装備されない。
エンジン
エンジン
こちらが1.5L直4ユニット。最高出力は111馬力を発揮する。横置きのFWDを基本のパッケージングとする。
インテリア
インテリア
エコスポーツはモノグレード。シートはクロスのみ。運転席はシートリフター、アームレスト、ランバーサポート付き。助手席アンダートレイ付きと細かい気遣いがある。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
跳ね上げ式のゲートが多い中、こちらは左側ヒンジの横開き。背面タイヤごとゲートが開く。リヤシートは分割可倒式なので、使い勝手もよさそうである。
主要諸元:フォード エコスポーツ タイタニウム(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4195×1765×1655mm |
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ホイールベース | 2520mm |
トレッド前/後 | 1520/1525mm |
車両重量 | 1270kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1497cc |
最高出力 | 111ps/6300rpm |
最大トルク | 14.3kg m/4400rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤサイズ前後 | 205/60R16 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2014年5月)
エコスポーツ タイタニウム(6速AT) | 246万円 |
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Body Color
■マーズレッドメタリック □ダイヤモンドホワイト ■ムーンダストシルバーメタリック ■パンサーブラックメタリック ■キネティックメタリック |