第1回目 今こそ知りたい!MERCEDES-BENZ E-Class 2 / 2ページ

GooWORLD特集記事 [2016.11.17 UP]

PERFORMANCE
あらゆるシーンで感じられる上質感と高揚感

鍛えられたボディと磨かれたパワーユニット

 軽量化に力を入れたモデルは、走りがよくなる反面、動きとしてはせわしなくなることもあるが、Eクラスにはメルセデスらしい重厚感が息づく。ボディがガッシリと剛性感にあふれ、路面の凹凸などに対してサスペンションがしなやかにストロークしている感触が強いからだろう。

 Cクラスは俊敏な動きが魅力だが、Eクラスは落ち着きがある。これもまたSクラスに近い雰囲気だ。試乗したE200アバンギャルドスポーツは、スポーツサスペンションとランフラットタイヤを装着しているため、Eクラスのなかでは硬い部類。そのため、路面が大きく荒れている場面ではロードノイズが少々ざらついたり、少し突き上げ感があったりもするが、短いサスペンションストロークのなかで最大限にスムーズな動きが実現され、可変式ショックアブソーバーが状況に合わせて減衰力を切り替えるので快適だ。ちなみにドライビングモードを切り替えたとしてもショックアブソーバーの設定は変わらない。

 別の機会に試乗したE400 4MATICエクスクルーシブはエアサスとノーマルタイヤを装着しているため乗り心地は夢のようにソフィティケートされており、まさにミニSクラスの風格だった。路面に絨毯を敷き詰めたようなテイストはほかのブランドには出せないものだ。

MERCEDES-BENZ E-Class

 E200アバンギャルドスポーツの美点は、基本的には快適志向なのだがワインディングなどで鞭を入れるとCクラスと同等かそれ以上の俊敏性も備えていることだ。ステアリング操作に対しての反応がビビッドでボディの大きさをまるで感じなくなる。このモデルは2L直噴ターボ・エンジンで最高出力184馬力、最大トルク30.6kgmとスペック的にはさほど大きくないが、スポーティな走りにも十分に対応してくれる。スポーツモードにしていれば、3000〜4000回転以上をキープすることが多くなり、アクセル操作に対してレスポンスよく応えてくれる。しかも回転上昇感がシャープで上限まで綺麗に回ってくれるのが快感だ。最近の輸入車はディーゼルがもてはやされているが、積極的にまわして走るとなるとやはりガソリンのほうが気持ちいい。

 ディーゼルは低回転域のトルクが太いので扱いやすいが、E200でも不満はまったくない。最大トルクは1200回転から発生し、しかも9速ATなのでギヤ比も適切。発進からグッと背中を押しつけられるような頼もしさがある。高速道路では8速で走っていることが多いが、時速100kmをわずかに超えたところで9速に入り、そこから速度が下がってきてもしばらくはキープするので日本でも多段化の恩恵は大きい。

 静粛性の高さも見事だ。ボディ剛性が高く、アルミダイキャスト部品も多く使っているからか、細かな振動などがよく抑えられているのだ。各部のフリクションも低いため、とてつもなくなめらかに転がっていく感覚で、まるで静かな海へヨットででていったかのように穏やかで心地いい。Eクラスは新開発ディーゼルを搭載する予定だが、静粛性・低振動性ではまだガソリンが上まわるはず。ベーシックなE200でも、極上の快適性は味わえるのである。

ボディシェル

軽量かつ最高レベルの強度を持つ超高張力鋼板がふんだんに用いられた先進のボディシェル。そこに軽量なアルミニウムを効果的に用いることで、ハンドリングや静粛性、燃費に優れたボディが生まれた。

ガソリンターボエンジン

1200回転というごく低いレンジから最大トルクを発揮する直4ガソリンターボエンジンは、フィーリングも良好。燃費性能もプレミアムセダンとしては優秀で、14.7km/L(JC08モード)をマークする。

クリーンディーゼルエンジン

40.8kg mという強力なトルクを誇る直4のクリーンディーゼルエンジンもターボ。21.0km/L(JC08モード)という驚異的な低燃費も注目だ。

POINT OF VIEW
さまざまな走りに対応する研ぎ澄まされた足まわり
足まわり

「Eクラスらしい」しなやかで快適な走りを支えているのが、レベルアップした足まわりだ。フロントが4リンク(先代は3リンク)、リヤがマルチリンクのサスペンションは、走行状況に応じてダンパーオイル量を調節して最適化させるセレクティブダンピングシステムが備わる。スポーティな走りや穏やかなクルージング、そしてあらゆる路面状況でも上質で快適なフィーリングをもたらしてくれる。

※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

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