第2回目 やっぱりポルシェが呼んでいる!

GooWORLD特集記事 [2016.09.23 UP]

NEXT GENERATION OF PORSCHE 02
人気モデルが敢行した4気筒ターボへの革新

718 BOXSTER
718 ボクスター
718 ボクスター

水平対向を守りながらも、6気筒から4気筒になり、ターボがついたパワーユニット。「軽さ」を大きなウリとするボクスターとケイマンにとってはまさに「正常進化」といえる変更だが、新型の魅力はそれだけではないようだ。

文●島下泰久 写真●ポルシェジャパン

新たな魅力を生み出す想像を上まわる改良

 911 カレラのエンジンがターボチャージャー付きとなり、驚かされたばかりだというのに、ポルシェからまた次の衝撃波が押し寄せてきた。ボクスターのエンジンが同様に従来の水平対向6気筒自然吸気から、水平対向4気筒ターボへと置き換えられたのだ。それだけじゃない。内外装なども大幅に刷新されて、その名も新たに「718 ボクスター」として生まれ変わったのである。

 ターボエンジン化は、こちらも何より燃費のためだ。排気量が小さい分、ボクスターでは気筒数も削減された。具体的に718 ボクスターは、従来の2.7L自然吸気から2Lターボに。718 ボクスターSは3.4Lから2.5Lのバリアブルジオメトリー式ターボチャージャー付きとされた。とは言え、燃費だけでなくパワーも、それぞれ従来比35馬力の大幅増を実現している。

 興味深いのは、ここに至るまでのポルシェの戦略だ。2014年に復帰した世界耐久選手権では、同じ4気筒のターボエンジンが使われ、昨年はシリーズチャンピオンに。ル・マン24時間でも優勝して、そのパフォーマンスを見せつけた。また、718という名前は、じつは50〜60年代に活躍した4気筒ミッドシップのレーシングカーから引用したもので、歴史的正統性もアピールされている。718 ボクスター、まさに満を持しての登場だったわけである。

 では肝心な走りはどうかと言えば、何より際立つのが軽やかさだ。精緻さ、滑らかさが際立った従来のフラット6に対して、フラット4ターボはより快活で、レスポンスも軽快。アクセル操作に対して弾けるように回転を高めていく。

 一方、ビートはとくに低回転域ではドッドッという脈動感が強い。特性自体はフラットトルク型なのだが、回せば回すほど音と振動の粒が揃ってくるから、つい高回転まで引っ張りたくなる。なので個人的には、7速PDKはもちろん、これまで以上に6速MTとのマッチングがいいと感じているところだ。

 911の場合と同様、シャシーも大幅に進化している。快適性は高まり、またステアリングギヤ比の変更などにより、ターンインの鋭さなどミッドシップらしい特性も、さらに強調されている。

 パワートレイン、シャシーともに軽快感が強調されて、911との差別化が、さらに一歩進められたという印象。内外装も刷新されて、やはり独自性が強められている。つまり、ネーミングまで変更するだけあって、単なる進化型ではなく、従来とは違った魅力をアピールしはじめたのが、この718 ボクスターというわけなのだ。

細部にまで及ぶ緻密な進化

718 ボクスター

 1950年代から60年代に活躍した伝説のレーシングマシン「ポルシェ 718」。新型は、その流れるようなボディラインとチャレンジングなスピリットを受け継いでいる。新たに4気筒ターボとなったエンジンは、ドライバーの後ろ30cmもない場所にマウントされ、甲高くなったサウンドを響かせる。レザーとアルカンターラに覆われたインテリアは質感が大幅に高められ、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。シートは十分なサイドサポートと固めのクッションによって、ホールド性に優れる。

718 ボクスター

電動のソフトトップは時速50kmまでなら、走行中でもわずか9秒間でフルオープンにできる。前方の道路状況を確認しながら素早く開閉できてこそ、気楽にオープン走行を満喫することが可能なのだ。

718 ボクスター

リヤの可変スポイラーは速度に合わせて自動で作動するが、センターコンソールのスイッチで手動でも操作できる。浮き上がって作動中も、収まっているときでも調和がとれて美しいリヤエンドだ。

ポルシェ 718 ボクスター(6速MT)

全長×全幅×全高 4385×1825×1280mm
ホイールベース 2475mm
エンジン 水平対向4気筒DOHCターボ
総排気量 1988cc
最高出力 300ps/6500rpm
最大トルク 38.7kg m/1950-4500rpm
サスペンション前 ストラット
サスペンション後 ストラット
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前 235/45ZR18
タイヤサイズ後 265/45ZR18
新車価格 658万円〜904万4000円(全グレード)

718 CAYMAN

位置付けが明快になり走りをさらに追求

718 ケイマン
718 ケイマン

 ボクスターに続いてケイマンも、フェイスリフトに伴い「718 ケイマン」としてリニューアルされた。今後、リヤエンジンが「911」、ミッドシップが「718」のシリーズ名に統合される。718 ケイマンが2Lターボ、718 ケイマンSが2.5Lターボのエンジンは、出力ともども718 ボクスターと共通となる。注目は価格で、従来とは逆転して718 ケイマンのほうが廉価に設定されている。つまり718 ケイマンがポルシェの新たなエントリーモデルの座を担うことになるわけである。

718 ケイマン

ボディに沿って流れるようなルーフ形状は、優雅でありながら同時にカタマリ感、高い剛性感を思わせる。

新車価格 619万円〜865万4000円(全グレード)

NEXT GENERATION OF PORSCHE 03
ストリートを極める限定モデル

911 R
911 R

ポルシェのトップスポーツモデルである「911 GT3 RS」をベースに、走ること以外の装備を徹底的に取り除きさらに軽量化されたスパルタンなモデル「911 R」。しかし、超高性能の限定モデルがこだわるのは公道での走りだ。

文●島下泰久 写真●ポルシェジャパン

公道に持ち込まれたレースクオリティ

 現行のタイプ991となって、911 GT3にMTの設定が無くなったことを嘆くマニアに向けた1台。それがポルシェ911 Rだ。

 大型スポイラーが取り払われるなど、シンプルにまとめられたボディのリヤエンドに搭載するのは、GT3 RS譲りの、最高出力500馬力を発生する水平対向6気筒4.0L自然吸気エンジン。組み合わされるのは専用開発の6速MTである。

 8000回転以上でさらに吹け上がりの勢いを増す超高回転型のエンジンを、カレラ用7速とは別物の剛性感あふれるタッチのMTで操るのはゾクゾクするほどの快感。自動ブリッピング機能も備わるから、シフトダウンもじつに気持ちよく決まる。

911 R

 シャシーはGT3 RSより、若干マイルドな設定。さまざまな状態の路面に遭遇するストリートで、ちゃんと踏んでいけるための実戦向けセッティングなのである。

 あくまでもサーキットでのラップタイム短縮をねらう911 GT3RSに対して、911 Rはモーターサイクルのように走ることそれ自体を楽しむためのモデル。世界限定991台の希少車とは言え、走らせずにガレージにしまいこんでしまってはもったいない1台だ。

911 R

ボンネットやフロントフェンダーを炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ルーフをマグネシウムにして、エアコンやオーディオも排する徹底した軽量化は、走りにダイレクトに影響を及ぼす。内装はブラックとブラウンでコーディネートされる。シートはカーボン製のフルバケット、エンジンは超高回転タイプとなり刺激的だ。

ポルシェ 911 R(6速MT)

全長×全幅×全高 4532×1852×1276mm
ホイールベース 2475mm
車両重量 1370kg
エンジン 水平対向6気筒DOHC
総排気量 3996cc
最高出力 500ps/8250rpm
最大トルク 46.9kg m/6250rpm
サスペンション前 ストラット
サスペンション後 マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前 245/35ZR20
タイヤサイズ後 305/30ZR20
新車価格 2629万円
※データは欧州値。

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