第1回目 ポルシェまるごと

GooWORLD特集記事 [2017.10.19 UP]
ポルシェまるごと
VISUAL MODEL
911 TURBO CABRIOLET
写真●内藤敬仁
911 ターボ カブリオレ
頂点のもうひとつの顔

 540馬力という強大なパワーを備える911 ターボカブリオレは、圧倒的な走行性能に加えてオープンカーだからこそ味わえる走りの歓びを提供。快適さと意のままに操れる楽しさが高次元で両立される。

ポルシェのストーリーは、完璧なスポーツカーを創造するという創業者フェリー・ポルシェの熱い、一途な想いから始まった。それから65年以上にわたるポルシェのサクセスストーリーはみなさんのご存知のとおり。911シリーズ、ボクスター/ケイマンといった本格スポーツカーを世に送り出す一方で、21世紀に入ってからポルシェは、自身の市販車としてはじめて後席ドアを持つSUVカイエンを生み出す。それは、あらゆるジャンルで本物のスポーツカーを造るという、ブランドにとって新たなる挑戦だった。あらゆるものの可能性を最大限に引き出し、走りの歓びを創り出すという彼らのフィロソフィーはマーケットからの支持を集めることに成功し、ブランドは次なるステージへと飛躍している。今月は、進化を続けるスポーツカーブランド、ポルシェについて、その魅力をまるごとお届けします。

NEW MODEL

NEW MODEL

ポルシェの「いま」がわかる、最新モデル紹介!

MAINTENANCE

MAINTENANCE

メンテナンスで、いつまでもクオリティにこだわる!

TIRE

TIRE

専用タイヤは、ポルシェの大切な一部!?

CUSTOM

CUSTOM

カスタマイズで自分だけのポルシェに!

USED CAR

USED CAR

中古車で、憧れのポルシェライフを現実にする!

海外試乗レポート● NEW MODEL TEST REPORT

NEW MODEL
PANAMERA SPORT TURISMO

ラグジュアリークラスに新しい風

パナメーラ 4 スポーツツーリスモ
VISUAL MODEL
PANAMERA 4 SPORT TURISMO

いまや高級乗用車セグメントの一角を占める存在へと成長したパナメーラにリムジンとは異なる魅力を備えた新型パナメーラ スポーツツーリスモが登場。高性能と快適性に加えて高い積載力を備える期待のニューモデルだ。

文●九島辰也

マーケットが要求する万能性を高次元で実現

 自動車先進国が集結するヨーロッパでは、マーケットに対しメーカーはじつに柔軟に対応している。アメリカ大陸からSUVブームがやってくれば道の狭いヨーロッパに見合ったコンパクトSUVを開発し、世のなかが環境問題に注目するとクリーンなパワートレーンの開発に全力を注ぐ。クリーンディーゼルやプラグインハイブリッド・システムなどがそれに当たる。

 2012年パリで開かれたモーターショーに出品されたこのクルマも、またそんな慣習から生まれたのだろう。マーケットが新たなカテゴリーの創造を期待したように思える。事実、ショーでの反響の大きかったことから、こうして市販車として我々の前に現れた。

パナメーラ 4 スポーツツーリスモ

 名前はパナメーラ スポーツツーリスモという。SUVとはまた違うユーティリティを持ったスポーツマシンの登場だ。

 ポルシェはこれまでのサルーン型をリムジンと呼んでいるが、今回も少し変わったネーミングが付けられた。パッケージングはリムジンのカーゴスペースを広げ、5人目のシートを装備する。ちなみに、このカタチはシューティングブレークとは呼ばないそうだ。狩りを目的とするそれは、2ドアが基本形だという説明があった。

 スポーツツーリスモのホイールベースはリムジンと変わらない。考え方として前半分は同じで、センターピラーより後ろをリデザインさせた。なので、パワートレーンもインテリアの造形も同じとなる。

 とはいえ、4+1と称される5人目のシートが加わる。リヤセンターに備わるのがそれだ。が、シートはセンタートンネルをまたぐ格好でしか乗れない。なので、大人が3人掛けでロングドライブとはいかないだろう。まぁ、そこは“スポーツ”という言葉がつくことからもある程度妥協は必要。「あると便利!」程度と認識すればクレームは起こらない。それでもパナメーラはポルシェの販売全体の20%を占める人気モデルなのだから、このシートでそれが高くなる可能性は十分にある。

パナメーラ 4 スポーツツーリスモ

 スポーツツーリスモには大きく分けて3つのパワーソースがある。ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドだ。しかもガソリンはV6+シングルターボ、V6+ツインターボ、V8+ツインターボとバラエティに富む。日本仕様は、「4」、「4S」、「4Eハイブリッド」、「ターボ」がラインアップされる。550馬力の「ターボ」はやはり注目だ。

 では実際に走らせるとどうか。「4S」と「ターボ」のステアリングを握る。すると運動性能の高さはスポーツカー並み。というか、スポーツカーブランドであるポルシェならではの味がある。ハンドリングの軽快さと正確さは特筆もので、連続するコーナーでもピタッと収められる動きに思わず運転が上手くなったような錯覚に陥る。

 そうかといえば、高級サルーンの快適性も同時に備えるから文句のつけどころがない。高速道路をゆったり走る様はまるでファーストクラス。遮音性は高くキャビンは外界から遮断されることで、落ち着いた空間へと誘われる。

 こうした性格に積載性が加わったのだから、もはや鬼に金棒。SUVとはまた違ったジャンルの創生で、パナメーラ スポーツツーリスモはこれまでのポルシェのイメージをさらに進化させる。スポーツカー的パフォーマンスとラグジュアリーの共存、それと高い利便性。それがポルシェの新提案である。

Profile
自動車ジャーナリスト 九島辰也

自動車ジャーナリスト 九島辰也

●長年にわたり男性ファッション誌や一般誌などでも活躍し続ける自動車ジャーナリスト。その知見は多岐にわたる。

パナメーラ 4 スポーツツーリスモ
パナメーラ 4 スポーツツーリスモ

ホイールベース2950mmという長いキャビンにはサルーンとしての十分なスペースが確保される。造形はセンターピラーより前はリムジンと同じだが、リヤセンターにシート&シートベルトが装備されるのが異なる。

パナメーラ 4 スポーツツーリスモ

エンジンはガソリンユニットを中心に、330馬力(V6ターボ)、440馬力(V6ツインターボ)、550馬力(V8ツインターボ)をラインアップ。ハイブリッドの4EハイブリッドはシングルターボのV6にモーターを組み合わせ462馬力を発揮する。

パナメーラ 4 E ハイブリッド エグゼクティブ(8速AT)

全長×全幅×全高 5199×1937×1428mm
エンジン V6DOHC+モーター
総排気量 2894cc
システム最高出力 462ps/6000rpm
システム最大トルク 71.4kg m/1100-4500rpm
サスペンション前/後 ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
新車価格 1297万3000円〜2453万3000円(パナメーラ スポーツツーリスモ 全グレード)

パナメーラ スポーツツーリスモの先端装備から見る
テクノロジー戦略

イノドライブ
イノドライブ
ナビゲーションシステムを使うことで目の届かない道路環境を予測。信号はもちろん勾配も読んで最適な走りを提供。

 3D高解像度ナビゲーションシステムとレーダー、センサーといった検知システムなどを駆使して交通環境をデータ化。3km先までの走りを最適な加速と減速、ギヤのセレクト、さらにはコースティングなどをアレンジする。要するにアダクティブクルーズコントロールをサポートし、さらに進化させたものと考えればいいだろう。省燃費にも大きく貢献する。

コネクト・プラス
コネクト・プラス
液晶モニターを使って直感的に操作できるのがミソ。タッチパネル式なのでまさにスマホ感覚で扱えるのが嬉しい。

 ポルシェコネクトはクルマの情報機能をスマートフォンやタブレットのように使うというデバイス。コンシェルジュサービスにも対応している。で、コネクト・プラスはさらにインターネットサービスを広く利用できるもの。Apple Car Play、さらにはApple Watchも楽々使える。

4Dシャシーコントロール

 これまで独立したシャシーコントロールをしていたものを統合的にしたもの。走行条件を3次元(前後、横、垂直G)で分析、リアルタイムで制御。たとえばPASMとアダプティブエアサスペンション、リヤアクスルステアリングを協調制御し、クルマの挙動を安定させ高いスピード域で駈けぬけるといった感じだ。

4Dシャシーコントロール
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