近ごろルノーのクルマがおもしろい! クルマそのものの出来のよさに加えて、ターゲットをしっかりと見据えた日本仕様の設定も相まって、見て乗って思わずひざを打つラインアップとなっているのだ。
そんな布陣の中で、ひときわ個性を放っているのがこのカングービボップ。カングーの派生モデルで、分類上ワゴン・ミニバンモデルとカテゴライズされているものの、見た目からしてけっして実用性を重視したモデルではないことがわかるはず。
メカニズムのベースは、ヨーロッパで発売されているカングー2ドア版の商用車。だが、ビボップでは大開口の「リヤグラスルーフ」と「テールゲートグラス」を備え、さらにボディカラーにもツートンカラーを設定するなど、遊び心たっぷりの仕上げとなる。カングーが“はたらくクルマ”だとしたら、ビボップはまさしく“遊ぶクルマ”。そんなオーラがクルマ全身から漂ってくる。
乗り込んでみても、ワクワク感は続く。フロントからリヤまでグラスルーフが並ぶインテリアは、まるでサンルームのよう。さらに後席はオープンにした状態でも走行可能だから、この種のトールワゴンではかつてない開放感を味わうことができる。
走行フィーリングも、カングーよりキビキビ感を増している印象で、山あいではコーナリングをリズミカルにクリアする。これは、カングーに対して全幅はそのままに、全長で345mm、ホイールベースを390mm短縮したことと、それに合わせてリセッティングされた足まわりによるもの。いまや希少となった5速MTで、エンジンの美味しいところを探りながら走るのはとても楽しい。“スロー”なスポーティさは、腕自慢だけでなくだれにでも実感できる。
ルックスから走りまで自由な気風が詰まったカングービボップは、いちど好きになったら手放せなくなる、そんな予感にあふれる個性派だ。
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