Eクラスなどの乗用車系とともに、すでに広く認知されているメルセデスのSUV。Mクラスはもちろんのこと、トップエンドに君臨するゲレンデヴァーゲンもいまだ人気は高い。
そしてそこに加わったのが、このGLKクラス。名前から察せるように、GLのコンパクト版という位置づけでリリースされた。これで全長4.5mから5mオーバーまでひととおりのラインアップは構築できたといえるだろう。とはいえ、その登場は少々遅すぎ?とも思える。今年VWもティグアンを投入したが、それまで輸入コンパクトSUVはBMWX3の独壇場だったからだ。
さて、満を持して登場したGLKだが、日本仕様はGLK300・4マチックのワングレードとなる。本国には3LV6のGLK280と3.5LV6の同350、それと3Lディーゼルの同320CDIが顔を連ねることを考えれば、ちょっぴり消極的とも思える。まぁ、昨今の販売状況を鑑みれば、正しい選択ともいえなくはないが……。
で、そのスリーサイズは全長4530mm×全幅1840mm×全高1685mm。ライバルのX3が全長4585mm×全幅1855mm×全高1675mmということを考えれば、ほぼ同じサイズ。そしてプライスレンジも、どちらも600万円中盤から後半と近いところで設定される。
外観は名前のとおりGLから踏襲する部分が多く見られるが、同社の説明によればゲレンデの要素も積極的に取り入れたらしい。Aピラーを立たせ全体的にスクエアなのはそんな理由だそうだ。最近四角いクルマが増えている気がするが、これはひとつのトレンドかもしれない。丸っこいカタチの反動として、こうしたデザインが見直されてきた。
エンジンは前述した3LV6となり、最高出力は231馬力を発揮。トルクも2500回転という低い領域からピークを発生するので、扱いやすいことは間違いない。組み合わされるトランスミッションは彼ら自慢の7Gトロニック。5速AT並みのコンパクトさが大きなウリとなる。
そんなパワートレーンを搭載することからおわかりの方もいるだろうが、このクルマはシャシーをCクラスと共有する。一見Bクラス?とも思えなくないが、FF+CVTとは別物。GLKは縦置きエンジンのRWDをベースとした4WDパッケージで成り立っている。
じつは、このクルマがCクラスとシャシーを共有することは、ステアリングを握り走り出すとすぐにわかる。ピシッとした各部の剛性感はほかのモデルの上をいき、新世代であることを感じさせるからだ。たしかに、既存のシャシーを熟成させたMクラスも相当いいが、GLKはもはや世代が違うといっても過言ではない。背の高いクルマという意識を持たず、ドライバーはパッセンジャーカーとまったく同じような感覚でドライブできる。コーナリング時のホールド性などはこれまでのSUVとは比べられないほど優れている。
とはいえ、ステアリング剛性、ブレーキ剛性など各部がピシッとなると乗り心地が少々気になってくる。19インチのタイヤサイズが原因かわからないが、ゴツゴツ感とピッチングをもう少し消したい。本国仕様は17インチということだから、一度そちらも試したいところだ。
そんなGLKの弱点はというと、やはりプライス。クラス感を超えているとはいえ、もう少し足すとML350に手が届く。もちろん、このサイズとしてのプレミアム感は相当高いが、広く知れわたるには少々時間がかかりそうだ。
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