環境対策におけるエンジンのダウンサイジング化は、もはやどのカテゴリーにも関係する。コンパクトカーにおける小排気量エンジン+ターボは当然のこと、大排気量を誇るラグジュアリーハイパフォーマンスモデルでさえ、その波には逆らえない。
メルセデスが誇るハイエンドクラス、S/CL/CLSといったモデルにもそれを見ることができる。例えばこのCL 63 AMGは、ネーミングこそそのままに、エンジンは5.5Lへと見事ダウンサイジングされた。もちろん、それでもふたつのターボで過給され、最高出力は544馬力を発揮する。しかも、パフォーマンスパッケージを装備すれば571馬力というから恐れ入る。最大トルクもそう。ノーマルで81.6kgm、パフォーマンスパッケージで91.8kg mという数値だ。それもピークトルクを2000回転から発生させるという、扱いやすさも意識させる。
いきなり心臓の話で恐縮だが、このクルマの目玉はやはりそこに尽きる。エンジンに火を入れアクセルに足を載せた瞬間から、その出力に驚かされるからだ。不注意にアクセルをガンと踏み込むと、車体がひとつのカタマリとなり、ドーンという加速とともに異次元へと誘ってくれる。ちなみに、エンジンの型式はM157型。既存のM156型を進化させたものだが、排気量をそのままにドライサンプ化したSLS AMG用M159型とは別物だ。どちらも571馬力を発揮するが、SLS AMGは自然吸気(いわゆるノンターボ)なので、その辺をお間違いなく。
それじゃそんなハイパワーマシンの乗り心地はというと、これがけっこう硬め。CLクラスというラグジュアリーイメージとは違うアグレッシブなスポーツカー的チューニングが各部に施される。その意味じゃかなりエッジの効いた仕上がりといえる。並みのラグジュアリーカーには満足できない貴兄におススメの1台といったところだ。
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