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AUDI Q7 |
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■発表 2006・10 |
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卓越したオンロード性能で
プレミアムSUV市場に挑戦状 |
ポルシェカイエン、レンジローバー、ベンツMLクラス、BMW X5と
なみいる強豪を相手にアウディが出した答えがQ7
伝統のクワトロシステムと高い質感を武器にその魅力をアピールする |
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プレミアムSUVの世界に遅れてやってきたアウディQ7。クワトロシステムというSUV向きのテクノロジーをアイデンティティとするアウディにしては、随分と慎重な時期を選んできたとも思えるが、それだけに完成度は想像以上の高みにある。
全長は5mを超え、全幅も2m近い。ホイールベースは3m。初試乗となった箱根のワインディングロードでは、その巨漢を持てあますのではないかと心配していたのだが、嬉しいことにそれは杞憂に終わった。限界が高く、しかも攻めやすい素直なフィーリングを持っており、タイトコーナーの連続も活き活きとクリアしていく。
車両重量も2.3tを超えるヘビー級ながら、前後重量配分に優れておりノーズの重さを感じない。しかも、サスペンションがじつにしなやかで路面をグーッと粘り感のある感触で捉えていくのが見事だ。ロールやピッチングを程よく抑えているのだが、突っ張るような硬さがまるでない。スポーティなハンドリングを持つライバル達には、重心が高く、重いSUVをそれなりに走らせるには強引とも思えるような硬さが不可欠といった面が見受けられたものだが、Q7はそう感じさせないのだ。荒れた路面に対しても懐深くいなしていくから、安心感は崩れない。
今回の試乗車はオプションのアダプティブエアサスペンションを装着しており、その恩恵も大きいようだ。コンフォートモードでもハンドリングは悪くないが、ダイナミックモードを選べば反応はよりダイレクトに。その動きの俊敏さや自在感の高さは、よくできたスポーツカーのようでもある。絶対的に重いボディを意のままに操れるというのは、あまり味わったことのない新鮮な感覚だ。また、クワトロシステムはトルセン・デフを採用する新世代のもので、前後40対60でトルクを配分。これもまたオンロードでの素直な旋回特性に貢献している。
エンジンは350馬力、44・9kgmを発生する4.2L V8。このクラスとしては排気量はそう大きくないが、A6やA8にも採用されているFSI(直噴)で、低回転域から豊かなトルクを発するからヘビーなQ7に対しても力感は十分だ。しかも、4000rpmあたりからはなかなかに官能的なサウンドを響かせながら鋭く吹け上がっていき、伸びやかな味わいも持っている。
高速道路もまた得意なステージだ。アタリがソフトで快適な乗り味ながら、横風などの外乱に対して強く、クワトロシステムならではのスタビリティの高さも武器。抜群の安心感があるから速度を上げていくことに躊躇させられることがなく、アイポイントの高さで先の流れも読みやすい。雨でも降れば、ピュアスポーツよりもハイペースを保つことが容易だろう。
街中でもアタリのソフトさがあって基本的には乗り心地は悪くないのだが、ロールやピッチングを抑えたサスペンションはストロークが豊かといったほどではなく、路面の凹凸やうねりが大きく、しかも不規則に連続するような場面ではボディも前後左右に揺さぶられることになる。やはりSUVであっても高い速度域に照準を絞っているとみえて、低速域は少し苦手なのだろう。
サイズも含めて日本の狭い街中では使いやすい部類ではないが、そのオンロード・パフォーマンスには目を見張るものがある。ステイタス性の高いプレミアムSUVで走りの質にまでこだわるなら、Q7は今もっとも輝いてみえる。 |
| 文●石井昌道 写真●中村宏祐 |
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●写真は標準の18インチ。オプションで20インチも用意される。 |
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●2列目シートはベンチタイプの3座が標準、オプションで独立2座も用意される(写真は2座)。左右個別に前後調整が可能。3列シートモデルとは思えないほどに足元スペースも広大だ。3列目シートは大柄な人にはオススメできないが、いわゆるエマージェンシー的な類ではなく、それなりの空間は確保されている。シートアレンジは28通り。 |
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●アダプティブエアサスペンションをローディングモードにすれば車高が下がり、荷物の積載が楽になる。ラゲッジスペースのスイッチで操作可能。 |
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●サイドビューカメラの画像は、ルームミラー手前のモニターに表示。 |
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●アウディらしい質感でラグジュアリー性も抜群。楕円形のメーターが特徴的だ。各スイッチ類はふと手を伸ばしたところに自然にあり、センターコンソールが運転席側に傾いているなどドライバー・オリエンテッドな考えに基づいた構成。空調などをコントロールする集中スイッチは、それほど慣れを必要としない。 |
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●エンジンはV8の4.2FSIのみの設定。直噴タイプでごく低回転から密度の高いトルク感があり頼もしい。これに組み合わされるのはティプトロニック6速AT。 |
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□カラホワイト ■クォーツグレー・メタリック ■ファントムブラックパールエフェクト
■コバルトブルー・メタリック ■ラバグレー・パールエフェクト ■シルバー・メタリック
■コンドルグレー・メタリック ■バイアベージュ・メタリック ■ガーネットレッド パールエフェクト |
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優れたダイナミクスと安全性を両立する
新世代のクワトロ・フルタイム4WDシステム
センターデフにトルセンを用いた新世代クワトロシステムを採用。非対称ダイナミックトルク配分(前後に40対60)とされ、可変領域もリヤ寄りとされているようで、オンロード・コーナリングでの旋回性が高い。S/RSシリーズのようにスポーティなのだ。トルクステアもよく抑制されており、あのナチュラルな操縦フィールを生み出している。 |
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