 |
AUDI A3 |
|
|
■発表 2004・9 |
 |
| 重厚なプレミアム感とスポーツ性の見事な調和 |
プレミアムコンパクトとしてクローズアップされたA3
最新アウディのマインドが引き立つスポーツバックは
性能面でもプレミアム感でも一級品だった |
|
| 重厚にして軽快感のある走りに脱帽 |
03年にデビューした第2世代のアウディA3は、完成度の高いプレミアム・コンパクトとして、世界に注目された。がっしりとした高剛性ボディと高質感、そして、エントリーモデルにしてしなやかな身のこなしが注目を浴びた。
そのA3に、スポーツプレミアムを主張するスポーツバック・シリーズが新たに加わった。ラインアップは、ベースの2.0FSI、同ターボのTFSI、3.2クワトロの3タイプ。ミッションは、FSIのみ6速ティプトロニックで、ほかの2車は6速DSG。このうち試乗したのはFSIだが、ベーシックモデルにして、十分な手ごたえを体感することができた。
カタログ値では150馬力にすぎないが、これほど実馬力のある150馬力も珍しい。それはまた、昔からヨーロッパ車に受け継がれることで、同馬力の国産車とは違った力強さを発揮する。車重は1430kgだから、パワーウエイトレシオだって9・53kg/馬力どまり。にもかかわらず、加速フィールはいたってスムーズ。スポーツバックというにふさわしく、あらゆる道路で軽快感を発揮する。
たとえばDレンジフル加速ではレッドゾーンの始まる6400回転まで引っ張れ、中高速域でもスムーズな2L直噴の特性にマッチ。それをクロースレシオの6速ATが、水も漏らさないような精度で無駄なく伝達するというイメージだ。特別にパワフルとは言い難いが、十分な速さを秘める。パワーにものをいわせるタイプではないだけにスピード感はないが、ふと気がつくとかなりの高速に達しているというのが2.0FSIなのだ。シャシー性能の高さとあいまって、ワインディングでは平然とハイスピードを維持。高速道路では、アクセルに応じてすこぶるスムーズにレスポンスよく加速。100km/hは6速2200、5速2800、4速3800、3速5000回転足らずと余裕。加速レスポンスがよいのは、アウトバーン育ちなればこそと言える。 |
| 抜群の安定感がアウディらしい |
A3の重厚感、それはトータルで生みだされるものだ。加減速、コーナリング時と、姿勢変化は小さく安定。4輪が路面をがっちりとホールドして離さないという感じ。とくにワインディングロードでの走りっぷりはインパクト大。A3スポーツバックの本質を物語っている。
3回転の電動パワステは、乗ったばかりでは軽すぎて頼りなげ。でもすぐに馴染み、納得のいくインフォメーションをもたらしてくれる。それはツイスティなコースを走れば、さらにたしかなものになる。基本的には安定志向だが、弱アンダーステアを高い次元にわたり保持。ESP(エレクトリック・スタビリゼーション・プログラム)の頼りがいあるカバーのもとに、だれが乗っても扱いやすい。そのうえでのフラットで上質な乗り心地と、優れたロードホールディング。そこに重厚かつしなやかなフットワークの秘密が隠されている。走るほどインパクトが高まるFSIは、本物に違いない。
あえて苦言を呈すれば、急いで発進、加速したいという状況で、アクセルを踏んでも一瞬エンジンがストール、すぐに加速しないこと。激しい交通下の右折時などでは危険。VWゴルフでも見られるパターンだ。また、ハンドルの切れ角、アクセル開度などの情報により、トラクションコントロールが過敏に反応することもあった。 |
| (文●横越光廣 写真●犬塚直樹) |
 |
●最新のアウディのアイデンティティは、大胆なシングルフレームグリルに象徴される。迫力あるマスクと流麗なルーフラインがバランス。アングルによってはワイルドにもエレガントにも見えるから不思議だ。 |
 |
 |
 |
●3ドアと比べリヤのオーバーハングを伸ばし全長で70mmアップ。居住性が高まり、見た目も上級化。前から後ろへハネ上がるウインドウラインがスポーティ。 |
 |
●6J×16インチの7アームスタイリングアルミホイールが“健脚”をイメージさせるタイヤは205/55R16インチ。 |
 |
●シートはモジュールクロス生地で体にフィット。リフターの操作性のよさはドイツ車的で好ましい。 |
 |
●後席スペースは広々。シート形状がよくゆったりと座れる。開放感も含めて居住性は上々。 |
 |
●水平基調のダッシュは基本的にはシンプルながら、4連メーターを始め「円形」をアクセントとしスポーティ感をかもす。4本スポークのステアリングは、手のひらにしっとり馴染む本革巻き。テレスコ&チルト機能つき。 |
 |
●ガングリップタイプのシフトノブは、本革巻きでタッチがよい。シーケンシャル操作により6速をフルに生かせる。 |
 |
●ラゲッジルームは床がフラット、ホイールの張り出しがなく使い勝手がよい。容量は370L(クワトロは302L)と、3ドアより20L広い。分割可倒式シートを倒せば1120L(1052L)に拡大する。 |
 |
●FSIは直噴を意味する。2.0FSIの直4DOHC16バルブはリーンバーン。可変バルブタイミング、可変吸気マニホールドを備え、実質上の高出力、ハイレスポンスを発揮する。 |
|
■シルバーレイク・メタリック ■エボニーブラック・パールエフェクト ■モロブルー・パールエフェクト
■ブリリアンレッド ■ドルフィングレー・パールエフェクト ■モーリシャスブルー・パールエフェクト
※ほか2色あり |
|
 |
WRCで大活躍したクワトロ。フルタイム4WDシステムも進化し、高性能モデルの代名詞になった。A3の頂点に立つクワトロには、250馬力、32.6kgmの3.2L V6(写真上)が搭載される。Vバンクが狭角15度のコンパクトユニットだ。自然吸気、可変バルタイ/吸気マニホールドを備え、ビッグトルクとシルキーさを特徴とする。
TFSIは2L直噴にインタークーラー付きターボ(写真下)を装備。可変バルタイを備え、最高200馬力、1800〜5000回転にわたり28.5kgmの最大トルクを発する。両者には、レースから生まれた6速DSGが装備。このミッションはパドルシフトもできる本格派だ。 |
 |
|
|
|
|
 |
 |
この車の情報 |
|
 |
バックナンバー |
|
|