| | ●より細かい部分にまで切り込んでチェックしていく部長の視点。ここ最近のクルマはそうそう壊れないけれど、中古車は早め早めの対策が重要。そこんとこ、よろしく! |
| | 超希少な5速MT車 トラブルも少なく○ | 本国ではビッグサルーンの164と言えども、基本は5速マニュアル車が販売の主流。というのも、販売台数の多くは2Lモデルが占めていたし、欧州の運転マナーだと当時のATはもの足りなかった。でも、日本へ入ってきたのははほとんどがAT車。当然トラブルも多かったし、年月が経って状態も悪くなる一方。その点、MT車は部品もあるし、気軽に乗るなら絶対オススメ。 |
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| 基本的に機械自体は 丈夫なイタ車エンジン | 吸気ポートが磨かれて官能的に見えるエンジンになっているあたりはイタリア車の真骨頂。ブロックなどは非常に頑丈なエンジンなので、機械的なトラブルは少ない。ただし、この当時のイタリア車のお約束で、ベルト類の寿命が日本車と比べると格段に短い。なにせ、2万km以内の交換が当たり前。フェラーリあたりは数千kmらしいから、それよりは実用的ですが……。 |
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| | 意外と使える容量を 備えたトランク | スタイル重視のイタリア車では、往々にしてトランクや居住スペースにデザインのしわ寄せがくるのだけど、164はシャシーをサーブやランチアと共有しただけあって、そのパッケージは思っていた以上にまとも。というわけで、トランクルームも意外と容量がある。ただし、トランクリッドの位置が高くて、荷物の出し入れは少し大変。一度入れた荷物は入れっぱなし気味かも。 |
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| シャシー共有化で リヤシートも広いです | このクラスのビッグサルーンで、居住性が悪いクルマはあまりないのだけど、この164の場合はシャシーの共有化が利いていて、リヤシートもけっこう広い。なにしろ、共有の相手がサーブ9000やフィアット・クロマという実用セダンの代表選手なのだから、結果的にアルファ164がサルーンとして意外なヒットを飛ばしたのは、基本のパッケージに優れていたからかも。 |
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| | 見た目重視で トラブル多しのボタン | 見た瞬間にデザイン重視で、人間工学は一切無視されたことがわかるインパネのボタン類。なにしろ、どれがどのボタンなのかがまったくわからない。オーナーになっても押し間違えるのが当たり前なのだからたまらない。でも、問題はそれではなく(これも十分大問題だが)、オンオフが利かなくなるマイナートラブルが多いこと。電装系はとにかく弱いので広い心を持つべし。 |
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| ウインドウのスイッチは ウイークポイント | 当時のアルファロメオのトップモデルだけに、装備の類いは非常に豪華で、今回の試乗車も電動シート。さて、この電動シートがちょっと問題で、電機トラブルで動かなくなることもあるし、W124のパワーウインドウスイッチではお約束だった、スイッチの沈み込みにも似た、スイッチがバカになる症状も聞く。これが一度壊れるとけっこうトラブルが続く場合多し。 |
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| | 運転席に座って すべての箇所に触る | 今回の試乗車はかなりのピン物だったが、通常はここまで状態のよいものは少ないので、運転席に座ってチェックしたいのは、各種スイッチ類やステアリング、シフト、ドアハンドルといった日常でもっとも触れる部分のヤレ具合。より多く使用しているスイッチは、必ず他よりも摩耗が進んでいるし、変に偏ったヤレ具合が見つかったら、妙なクセがついた個体の可能性もある。 |
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