見逃せない!注目の最新オープン最新のオープンは最良のオープン!?登場真近のEクラス・カブリオレと、すでに予約注文がスタートしたR8スパイダーは、まさしくオープンモデルの最先端を感じさせる2台。まずはその神髄をチェックしよう! ルーフの開閉動作からもドイツ製品の“質”を感じる「ドイツ人はオープンカーが好きですから……」 Eクラスカブリオレ、R8スパイダーといった魅力的なモデルの海外試乗会に立て続けに参加したとき、ドイツ在住の日本人コーディネーターがポツリと口にした。十数年彼の地に居を構えているだけに、説得力のある言葉である。 たしかに、メルセデスはSLクラスというオープン専用モデルを持ちながら、長年パッセンジャーカーのそれもラインアップしてきた。ただ、これまでそれはCLKカブリオレと呼ばれていたが、今度のW212型Eクラスセダン登場を機にクラスが上がっている。ベースとなったのはこれまた昨年リリースされたEクラスクーペ。それをソフトトップにしたのが新型カブリオレとなる。 では、そのコンセプトはというと“大人4人が乗れるオールシーズンオープン”となる。そしてそれを快適に実現するため、エアキャップや改良版のエアスカーフを新装備、さらに騒音や風切り音を遮断するファブリックルーフを採用した。 で、これが実際にじつにわかりやすく効果を発揮する。とくにフロントウインドウ上部がせり上がるエアキャップは、顔のあたりの風をフッと消してしまうマジックのようであった。また、今回はトップを閉めた状態での静粛性を体感してもらいたいというオーダーで、それに準じた走りをした。するとたしかにオープンモデルであることを忘れさせる静かさと空気感がキャビンを漂った。そしてそれがそのまま高級感とつながることはいうまでもない。 走りに関しては屋根を取り払ったことでのネガティブ要素はなく、カチッとした状態を保つ。ハンドリングも正確で、シャシーとボディの一体感に陰りはない。さすがだ。 さて、次にR8スパイダーだが、このクルマはまるでクーペの存在を忘れさせるほど完成度の高い仕上がりを見せた。開けたときのスパイダーたるフォルムもそうだし、閉めたときのリヤスタイルもじつに美しい。トップを収納したトノカバーのデザインも上出来といった印象だ。 では次に何が魅力的かというと、エンジンサウンド。回転数が上がると排気部分のフラップが開き、音の演出を盛り上げる。アドレナリン爆発だ。もちろん、V10が発揮するパワーはこの上なく、体感加速は申し分ない。不用意なアクセルワークは体をシートに押しつける。ただ、それでも粗野なところがないのがジェントルなアウディスタイル。トップのスムースな開閉動作はドイツ製品の質の高さをうかがわせる。 それにしても最近のオープンは風の巻き込みがじつに少ない。オープンエアの快適性がニューモデルが出るたびに進化している。ということは、「最新のオープンは最良のオープン」ってことかもしれない。 メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレ環境性能にも優れた大人のエレガンスオープン
アウディ R8 スパイダー極まったスター性に、ただ脱帽するのみ
|
|
|
|