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ジャガーが大人のブランドと呼ばれるワケ
Rというスポーツ
ジャガーというと、思い浮かぶのは「上品、高級、大人」という言葉
その走りは、たとえ高速であっても、「たおやかな」印象
ところが、パフォーマンスを全面に押し出したモデルも存在する
ジャガーらしさは失わず、洗練された「速さ」を演出している
それが「R」と呼ばれるジャガーブランドのパワーエリートたちだ
エレガントなジャガーそのもうひとつの顔
 今やBMWやベンツと真っ向勝負のステージに立つジャガーは、彼らと同じように特別なスポーティバージョンを各グレードに取り揃えています。それが「R」です。「M」や「AMG」のジャガー版てわけですね。
 ですがジャガーのRは、それらと少し様子が違う。例えばBMWのM3は、これもう正直にガチガチのアシ。一転してM5のアシの動きは滑らか。じつは限界は素のより強烈に高いのに、ずっと繊細。かたやAMGは分かりやすさが命。もともとベンツは操作に対する車体の動きがスルッと早く出る。そうやって動かすことで高い安定性を稼いでるわけですが、マジに飛ばすときは手ごたえがもう少しほしくなる。その手ごたえを盛り込んだのがAMG。ひたすら安定方向に徹するセッティングは素のと同じですが、このおかげで心理的に楽に飛ばせる。
 そこへいくとジャガーのRは、素のモデルとの色合いの差が少ない。たしかに固めてあるけれど、あくまで味の世界は素のモデルの延長線上にあります。だれが乗っても「ジャガーらしいねえ」と思う、あの感触をキープしたまま硬い。いや硬いというよりは、筋肉が少し太くなった的な感じです。
 典型的なのはXJで、エアサスを使うこれは、多少引き締めてもガチガチ感が出にくいのですが、それ以上にアシの運びが優しい。19インチや20インチの超扁平タイヤを履いてることを忘れさせるくらいです。それでいて無駄な動きは排除されてる。背反するはずの「しなやか」と「硬い」を両立させた、稀なるセッティング奥義がそこにあります。正直にガチガチなアシのほうがスポーティだと喜ぶ人が世のなかには多いようですが、そういうものとは一線を画すのがジャガーのRです。
 加えて特徴的なのはエンジンです。ジャガーの手持ちの最大ユニットは素モデルにも乗っているV8で、これ以上はないし排気量も物理的に増やせない。そこでジャガーはスーパーチャージャーを使った。ブーストの絶対値はターボより低いし、その際の効率も悪いけれど、低回転レスポンスに秀でる。Rのトルク特性はそのとおりなのですが、性能の上がり方以上に感触が凄い。繊細なNA版とは打って変わって、じつに荒々しく迫力満点で攻めてくるのです。間違いなくそういう音と振動感に演出しているのでしょう。
 いかにもワルそうなジャガーR。その中身は極めて上品なアシの硬さと、荒ぶる魂のパワーユニットが隠れています。それって我々のイメージにあるイギリスって国柄やイギリス紳士のあり方そのものじゃあないでしょうか。
DETAIL
もっともスポーツ志向が明確なSタイプ
 素のモデルの特徴的なアシのしなやかさを失わないまま、上手に硬められたジャガーのR。ただし、モデルごとにその色合いは微妙に異なる。とりわけSタイプのRは、はっきりと動きがタイトになり、世間一般のスポーツサルーンのイメージにもっとも近い。Sタイプはフォードが全力を投入してハンドリング志向のFRプラットフォームを使っている。ビシッと硬いセッティングに合っていたそれを、ジャガー流のアシに擦り合わせるのに彼らは苦労した経緯があるくらいだ。そんな基本設計ゆえ、Sタイプは硬めるときらり光る。鮮やかなその走りはクラストップを争う仕上がりといえる。
DETAIL DETAIL DETAIL DETAIL
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ENGINE
もとがスムーズなエンジン パワーアップは過給で
 現在、ジャガーの手持ちのガソリンエンジンは、Xタイプ用のV6と、4.2V8だけ。後者はAJV8型と呼ばれるユニットで、96年に先代XKで登場したもの。これは彼らが初代セルシオに驚いて、その1UZ型V8の設計に倣って造ったものと言われ、それを伺わせるように、静粛性とスムーズさが印象的な繊細方向のエンジンだった。それはたしかにXJやXKにはふさわしい。しかしRには……。そこでジャガーは、スーパーチャージャーで馬力をアップすると同時に、演出を盛り込んだのだろう。もともと過給すると燃焼は荒れて振動も増えるものだが、彼らはそれを上手にコントロールして、「迫力」につなげたのである。
ENGINE
SUPERCHARGER
SUPERCHARGER
取り付けが容易にできる スーパーチャージャー
 ジャガーが使うルーツ式スーパーチャージャーはイートン社製のもの。以前のルーツ式は空気を送る羽根が2枚の繭(まゆ)型断面で、羽根そのものも真っ直ぐだった。しかし、こちらは3枚羽根で、ご覧のようにねじれている。形としては以前マツダが実用化したリショルムに近い。しかし内部でも圧縮仕事が出来て、過給圧が高くなるそちらに対して、これはあくまで送風機としての仕事しかせず過給圧も低め。ではなぜ複雑な形をしているかというと、取り付けを簡単にするため。上から吸って下に過給気を出すしかない普通のルーツと違って、こちらは横から吸って下に出る。V8の上にポン乗せできるのである。
INTERIOR
スポーティモデルだけど 内装はスパルタンでない
 そういうジャガーRだから、内装の仕立てもひと味違う。有名ブランドのバケット入れてカーボン化粧版張って、なんてガキ向けにはしない。といって、ただただ黒い革張り巡らせてドスを効かせるという単純な方法でもない。例えば、赤は使う。ただしレース用部品のような真っ赤じゃなく、暗めの渋い赤。それに黒のトリムを組み合わせる。ウッドパネルも黒だけど、よく見ると木目を生かすように半透明の黒で塗られてる。こうして出来上がるのは、どこかSMチックでなまめかしい雰囲気をちらりと覗かせる、大人の香りが漂う「攻撃的空間」となる。ドイツ人や日本人には創ることのできない世界であります。
INTERIOR
SUSPENSION
SUSPENSION
硬いだけではない 絶妙な足まわり
 乗り心地をねらって採用されるエアサスは硬めて使うのが意外に難しい。たいがいはクラウンのように、途中でアシの動きが止まるような妙な規制感が出てしまう。しかしXJのRにはそれがない。それでいて超扁平タイヤが嘘のような乗り心地。じつに見事な腕前である。
ジャガーはスポーツカーの基本を使ってサルーンを仕立ててきたメーカー。だからこそサルーンならではの乗り心地にこだわったのだ。 SUSPENSION
BRAKE
BRAKE
大径ディスクと アルミ製キャリパー
 超扁平タイヤを履くメリットは大径ブレーキを採用できることにある。そうすれば制動力は上がるが、デメリットも出る。バネ下が強烈に重くなってしまうのだ。これは乗り心地には不利に働く。しかし、それもジャガーは上手に避けて、利点だけを上手にすくい取っている。見事だ。
先代XKは、古いXJSのシャシーを使っていた。にもかかわらず最後は20インチまで履きこなした。アシのノウハウが半端じゃないのだ。 BRAKE
  VS  
「AMG」や「M」とはどう違うのか?
AMG
AMG
M
M
 上の本文に書いたように、ジャガーのRはBMWのMやベンツのAMGと仕立て方の流儀が違う。素のモデルに対してMは、ダシのとり方が違っていて味わいの深さが異なる。そんな感じ。AMGはサッパリ系から濃厚系になった印象。しかし、ジャガーRは、全体の味そのものは素のモデルと同じながら、ひとつひとつの食材の風味のインパクトが強くなる感じ。超一流のレストランは、同じメニューでも食事として出すものと、酒のつまみで出すときに味つけの強さを変えてくるが、ちょうどそんな感じといえばいいだろうか。
新たな「R」もまたジャガーらしさを堅持
 
 現行XJや、その構成メカ要素を使う新型XKの場合、Rは難しい。ライバルは6L級のV12、果てはそれに過給という奥の手があるが、ジャガーにはない。さらには、同じAJV8を使いながら、値段も格も上に置かれたアストンV8ヴァンテージという存在があるが、それより速くてしかし、パワーの縛りがあったからこそ、XJRもXKRも、絶対的な速さよりも、「あくまでジャガー」の高性能モデルという立ち位置に迷いなくこだわることができたともいえる。結果として、下品なパワー狂騒に走ることなく、美点は守られたのだ。
XKR XKR
XJR XJR
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