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年はじめの修善寺で人知れず休む |
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ふと自由な時間ができた1日、家でただ何気なく過ごして夜になって後悔したくない
そして、過ごすなら充実した時間……たまにはドライブに出かけるか! でも、どこへ?
なんだか、どこに行くか考えるのも長い時間運転するのも面倒くさいなあ……
そんな疲れ気味の現代人に贈る処方箋、それがこのGooWORLD KANTO!
関東にあるドライブスポットを毎回ゆったりめの視点で紹介していきます |
文●GooWORLD 写真●深堀えみ |
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GUEST NAVIGATOR
原 ともえ さん
●修善寺に来るのが今回で2度目というのは、スーパーGTのレースクイーンとしても活躍する原ともえさん。「2年前に仕事で来て、とても気に入った街なので、すごく楽しみにしていました!」と終始ご機嫌。「友達同士でもいいけれど、ひとりで静かに来てみたい気もしますね」と、修善寺の落ち着いた雰囲気を満喫していた。
原ともえ公式ブログはこちら
http://blog.goo-net.com/tomoe/ |
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ROUTE
都心を出発し、東名高速、修善寺道路と乗り継ぎ、3時間で目的地に到着した一行は、レトロ情緒漂う温泉郷「修善寺温泉」をのんびりと散策し、まず足湯でなごむ。次に、その名の由来ともなった「修禅寺」に出向き、静寂の境内でくつろぐ。その後「浄蓮の滝」に向かい、滝と渓流が織りなす見事な景観を堪能する、落ち着いた休日だった。 |
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隠れ家的温泉街で大人な散歩を楽しむ |
スタッフのひとりが「どこか静かな温泉街にでも行きたい」と提案したので、年明け初めのドライブは伊豆・修善寺(しゅぜんじ)に向かうこととなった。
寒空の河原で、病気の父親の身体を洗っている少年に感激した弘法大師が岩を砕くと、温泉が湧き出した、というのが修善寺温泉のはじまりで、平安時代からの古い歴史を誇る。山間を流れる川の両側にひっそりとたたずむ温泉郷は、夏目漱石らの文豪に愛されてきた。
到着して車から降りると、ここが有名な観光地であることを忘れてしまう静けさがあった。さらに行き交う人も中高年が多く、若い人の姿は少ない。
今回のドライブに同行してくれた原ともえさんも「修善寺には以前、お仕事で来たのですけれど、大人っぽい雰囲気が印象的でした」と再びの散策を楽しんでいる様子。
静かに流れる川に張り出したように立ち並ぶ旅館は、どれも大正・昭和を感じさせる趣の日本建築で、郷愁を抱かずにはいられない。それだからこそ、修善寺温泉が「大人の」と語られるのだろう。
忙しい日常からトリップするのには理想的な、静かで落ち着いた温泉街……。ここを訪れると、人目を忍びながら滞在した作家の気持ちも解るようだ。 |
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●修善寺川(桂川)の河原に建てられた小屋の中では、なんと温泉が湧き出している! こここそが修善寺温泉最古の湯。だれでも自由に足湯を楽しむことができる。冬でも身体中がほかほかに暖まる。 |
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温泉街の中心で街を見守り続ける |
温泉街を歩くスタッフ一行は、何気なく修善寺の中心に向かっていた。そして「修禅寺」というお寺にたどり着いた。
「なあんだ、修善寺っていう名前のお寺がちゃんとあるんだ!」と叫ぶスタッフだが……よく見ると、「善」と「禅」の一文字違いなことに気づく。
修禅寺温泉の中心に位置する修禅寺は、やはり地名の元となったもので、呼び方も「しゅうぜんじ」ではなく、同じく「しゅぜんじ」。温泉同様、こちらも1200年前に弘法大師が建立したとされている。
すこし急な階段を上り境内に入ると、修善寺の街と同じ「静けさ」が凝縮されて漂っていた。 |
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●「さすがは温泉街のお寺!」。温かいお湯が湧く手水(ちょうず)に感激のともえさん。はたして温泉なのだろうか? |
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修禅寺(しゅぜんじ) |
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1200年前の建立当時の名は桂谷山寺。鎌倉時代に「修禅寺」の名称が定着し、今日ではそのまま街の名前のもとになっている。鎌倉幕府二代将軍の源頼家が幽閉されたのもこの寺。 |
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