下町の観光はやはりここからスタート! |
「今年もいよいよ終わりますね」との声が周囲で聞かれるようになった。今回のドライブでは「年の瀬にふさわしいスポット」ということで、東京の下町、上野、浅草をめぐることになった。
年間を通して12月、それも年末が近づくにつれて活況を呈するのが上野と浅草。その独特の雰囲気を楽しもうというドライブだ。
浅草も上野も、そして下町自体、はじめて来るという伊藤唯(いとうゆい)さんが、同行してくれた。行く先々、見るものすべてが新鮮な彼女は終始ご機嫌で、師走の鉛色の空とは対照的だった。
まず一行は雷門をくぐり、浅草寺(せんそうじ)の参道である商店街「仲見世(なかみせ)」に入る。大勢の観光客と参拝客で賑わう様子を眺めながら、年輩のスタッフは「本当に浅草は生き返ったなあ……若い人もいるものねえ」と、60年代以降長きにわたって閑散としていた様子を思い返していた。
ほっかほかの「人形焼き」をほおばり、唯ちゃんも「美味しい!」と絶叫の「揚げまんじゅう」を堪能、さらに懐かしの味わい「きびだんご」、そして「甘酒」で暖をとり、手焼きせんべい、名物の「雷おこし」と、仲見世を完全制覇した感のスタッフ一同。
雷門から浅草寺の本堂に着くまでにかなりの時間をかけてしまった。本堂に入った唯ちゃんは「食べ過ぎで、バチがあたりそうですね(笑)」と笑いながら、「凶や大凶が頻繁に出る」と厳しさで知られる浅草寺のおみくじで、大吉をみごと引き当ててみせた。
東京最古のお寺で抜群の知名度を誇る浅草寺の境内。じきに初詣での人で埋め尽くされるが……仲見世の混雑、熱気が嘘のように荘厳な雰囲気に覆われていた。 |
|
|
●628年、漁師の網にかかった小さな観音像が浅草寺の本仏と言い伝えられている都内最古のお寺。また、年間の参拝者数も3000万〜4000万人と、多くの人たちから人気と信仰を集める、まさに関東を代表するお寺だ。 |
●仲見世に立ち並ぶお菓子屋などでは、製作を実演しているお店が多くある。観光客が足を止め、職人の見事な技に見入っていた。 |
|
|
|